症状・後遺症について

症状・後遺症について

むち打ち症 (むちうち ムチウチ 頸部捻挫)

むち打ちの呼び名はいくつかあり、「頚部捻挫」や「外傷性頚部症候群」と言われています。
むち打ち症の由来は、自動車で追突事故を起こしたときに、首・背中などに強い衝撃が加わり、首が鞭のようにしなることからそう呼ばれています。怪我の度合いは、軽いものから、後遺症を残す重度な症状まで様々にあります。
むち打ち症は首の可動域を限界以上に超えてしまうことで、首の靭帯や筋肉が傷つき、首や背中に痛みなどの異常が現れます。むち打ち症のほとんどが、交通事故によって生じることが多いのですが、スノーボードや体操などのスポーツが原因で発症することもあります。

むち打ち症の症状と分類

頚椎捻挫型

首の靭帯や筋肉が衝撃により損傷し、背中、肩、首の痛みや頚部の可動域制限が起きる症状のことを言います。

神経根症状型

頚椎の神経が圧迫され、首・頭痛や腕のしびれ、だるさ、筋力が低下を伴う症状のことを言います。

バレ・リュウ症候群型

神経の損傷・圧迫により脳に通う血流が低下することで発症します。症状としては、頭痛、耳鳴り、眼の疲労、めまい、吐き気などがあります。
※ 時間がある程度経過してから症状が出てくることもあります。早めの診断を受けることをお勧めします。

腰痛

交通事故に遭った方の中には、腰痛で悩まされる方がたくさんいます。初期の症状は、むち打ちだけだった方でも、最終的に腰痛だけ残ってしまっているというケースも少なくありません。
腰痛の原因として、交通事故では大きな衝撃を身体に受けるため ①筋肉が固くなってしまった ②血液の循環が悪化 ③骨格のバランスが崩れてしまったという3つに大別されます。
筋肉の緊張が強まると筋スパズムという状態になり、筋肉そのものから痛み物質が放出されます。また脊髄から枝分かれした神経のすぐ近くの筋肉が緊張すると神経を圧迫し、しびれや神経痛を引き起こします。ヘルニアになっていなくても、しびれや痛みが発生します。
むちうち等で一箇所が歪むと他の部分にも影響し、骨格のバランスが崩れてきます。また、普段の姿勢も大きく関係してきます。
姿勢が悪いと、呼吸に伴う仙骨と後頭骨の動きが悪化し、脊椎の中の脳脊髄液循環が乱れます。そうなることで、仙骨の動きが阻害され、骨盤が歪み、腰痛が発生します。さらに悪化してしまうと、膝痛や坐骨神経痛も発症してしまいます。
脳脊髄液の循環が悪化することにより、脊髄神経や脳へ栄養が回らなくなり、内蔵や末梢神経への伝達が低下、筋肉が過度の緊張状態になり、腰痛や広い範囲で悪影響が出てきます。
改善方法は、骨盤と脊椎を矯正し、姿勢を改善することによって腰痛も改善されます。
このような症状にお悩みの方は、早めに当院へご相談いただくことをお勧めします。

頭痛

頭痛の種類には大きく分けて2つあります。「起きている時に頭痛が発生しているが、寝ているときはなくなる」ものと、「寝ていても、起きていても頭痛がある」ものです。前者は、2~3週間の治療で改善することが多く、また、生活習慣を変えていただくことで再発を予防できます。 後者は、重大な疾患の可能性が高いため、医師と連携を取りながら治療していくことが必要になります。
前者の頭痛はどのような仕組みで発生するのか?
その原因は頚椎が歪んでいる場合が多く、周辺の筋肉の緊張により痛みを引き起こしていると考えられます。また、頚椎から仙骨までの脊髄液の循環が滞ることにより頭痛を発症している場合もあります。治療としては、原因となる箇所を見つけ、その歪みを修正。筋肉や軟部組織の状態を改善し、脊椎周囲への圧迫や負担を取り除き、脊髄液の緩やかな流れを整えます。
肩こりや頭痛の症状を伴う方はお気軽にお申し付けください。